大刀洗平和記念館の本館を、順路を辿って最も奥に展示されているのが、こちらの九七式戦闘機乙型となっております✈️
こちらの九七式戦闘機乙型は戦時中に実際に使用された実機を復元したものでございまして、1996年9月に行われた博多湾の埋め立て工事中に、深度3mの海中から発見されました。
発見当時は機体の損傷も酷く、また長年海水に浸かっていたため劣化も激しく、復元は困難を極めるものとされておりました。
しかし復元が成されれば唯一現存する機体となり、その歴史的資料価値は大変高かったため、大刀洗平和記念館の初代館長らを中心に有志を募って、当時の九七式戦闘機の設計図を用いながらの復元がスタートされることとなったのでございます。
その有志の中には宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999などの数々の名作を手掛けた漫画家、松本零士さんも名を並べており、実はこの九七式戦闘機、発見当時より車輪が欠損しており、復元するためのパーツが見つかっておりませんでした。
そこで松本零士さんは自らが所有していた別個体の九七式戦闘機の車輪を寄贈しまして、機体の復元も無事成功し、寄贈された車輪が取り付けられ、九七式戦闘機乙型は現代に蘇ったのでございます!🎊
こうして機体自体は復元されましたが、しかし写真でも分かる通り、この九七式戦闘機には塗装がされておらず、全身ジュラルミン地が剥き出しのままとなっておりました🤔
しかしこれにも理由がありまして、この九七式戦闘機は博多湾から引揚された当初より塗装が全て剥がれ落ちておりまして、その当時の状態を鮮明に後世に伝えていくために、敢えて塗装の復元は行わなかったそうです。
でも確かに、この機体を最初見た時私も「これは生々しいなぁ~……」と強烈なインパクトを受けました😌
それではここまで長くなりましたので、次回より九七式戦闘機の歴史について深掘りしていこうと思います!
最後までご覧下さいまして、ありがとうございました!🙇
撮影地
使用機材
Camera: OM-5【OM SYSTEM】
Lens: LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH. H-X09【Panasonic】
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