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PhotoBlog:73 大きな大きな赤眼鏡

Photo No.73 大きな大きな赤眼鏡/撮影地 福岡県 北九州市 八幡東区

河内桜公園を後にし、この日最後にやって来たのは河内貯水池に掛かる大きな赤い眼鏡のような形をした橋、南河内橋でございます!🌉

こちらの南河内橋は橋長132.97m、径間66m、幅員3.6mの中程度の大きさの橋なのでございますが、実はこの橋、極めて貴重な橋として、2006年に国の重要文化財(建造物)に指定されたスゴイ橋なのでございます!😮‼️

南河内橋が建設されたのは大正最後の年になります、1926年(大正15年)の11月でありまして、トヨタグループの創始者である豊田佐吉が、現在のトヨタ自動車の母体となる豊田自動織機製作所を立ち上げたばかりの頃、現在の北九州市八幡東区の山の中では、官営八幡製鐵所の主導によって、工業用水確保のためのコンクリートダムが建設されておりました。

その際、現在の河内貯水池には幾つかの橋が架けられたのですが、その中の一つがこちらの南河内橋でございまして、こちらの南河内橋は、河内の橋の中で唯一レンティキュラートラスと呼ばれる形式で造られた橋でして、レンティキュラートラスというのは、上向きの弧を描く鋼材と下向きに弧を描く鋼材とが組み合わさり、まるで凸レンズのような形をしていることから、レンズ状+トラス構造(真っ直ぐな材料を点で三角に繋いだ構造)の橋という言葉が合わさって、レンティキュラートラスなのだそうです。

レンティキュラートラス構造の橋の歴史は古く、始まりは19世紀前半にまで遡り、当初はイギリスやドイツの鉄道橋に用いられ、その後この技術がアメリカに伝わると、アメリカではこの構造の橋を道路橋として用いて次々と架橋していき、1870年代から20年の間に、アメリカ全土でおよそ300以上のレンティキュラートラス橋が建設されたそうです。

その後1920年頃にこの技術が日本に伝えられると、最初に群馬県に2基のレンティキュラートラス橋が架けられ、その後南河内橋が架けられたのですが、それ以降日本でレンティキュラートラス橋が架けられたという記録は残っておらず、また、群馬県に架けられた2基の橋も現在は撤去されておりまして、日本で唯一現在に残ったレンティキュラートラス橋がこの南河内橋なのでございまして、その希少性と技術面の高さが評価されて、2006年、国の重要文化財(建造物)に指定されたのでございました!😆✨

撮影地

使用機材

Camera: OM-5【OM SYSTEM】

Lens: M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II【OM SYSTEM】

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