PhotoBlog:196 湯の里から願いて

Photo No.196 湯の里から願いて/撮影地 大分県 別府市 鉄輪

鉄輪むし湯さんの周りには足湯や旧むし湯跡の遺構など、様々な観光スポットが集まっているのですが、その中に一遍上人をかたどった石像がありまして、その石像がとても穏やかな表情をして目を瞑って合掌をしていらしたので、表情にフォーカスして一枚撮らせて頂きました!📸✨️

こちらの石像は、「一遍湯かけ上人」と呼ばれておりまして、一遍上人の石像の隣には温泉が湧き出ている手水鉢があり、その手水鉢から柄杓を使ってお湯をすくい取り、湯かけ上人に向けてお湯をかけるのですが、その際、自らの患部などの悪い部分に向けてお湯をかけると、その部分が良くなるというご利益があるのだそうです😊

さて、それではこの石像のモデルとなった一遍上人という人物ですが、この方は浄土教の一宗派である時宗を開祖した方でありまして、太鼓や鐘を打ち鳴らし、踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」を行った僧としても有名でございます。

しかしこの一遍上人、実は時宗を開祖しただけでなく、鉄輪温泉を開祖した方でもあり、鉄輪温泉では一遍上人が様々な場所や形で祀られているのですが、それでは一体どのような形で鉄輪温泉を開祖するに至ったのか、その経緯について簡単ではありますが、ご紹介させて頂こうと思います。

一遍は元々、伊予国(現在の愛媛県)の豪族の子供でしたが、本家の鎌倉幕府の有力御家人であります河野氏が承久の乱で京方に敗れますと、一遍の家も共に没落し、父親の勧めで一遍は出家し、仏門の道を歩み始めました。

その後一度、父親の訃報により故郷へと戻り、半僧半俗の生活を送りますが、32歳で再び出家し、修行をした後に全ての財産を捨てて、遊行の旅へ出ることを決断したのでございます。

その遊行の旅の最中に訪れたのが現在の鉄輪の地でありましたが、当時の鉄輪は荒れ狂う地獄(泉源)で満たされており、これを一遍が鎮めたことによって、むし湯や熱の湯や渋の湯など、鉄輪の名湯が誕生し、鉄輪は湯治場として人々に愛される温泉地になったと今日まで言い伝えられております😌

撮影地

撮影機材

Camera: OM-5【OM SYSTEM】

Lens: M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II【OM SYSTEM】

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