以前、八幡の街に残る産業遺産をテーマに撮影を行い、その中で世界文化遺産に登録されている官営八幡製鐵所旧本事務所を訪れたのですが、実は北九州のお隣の都市、中間市にも世界文化遺産に登録された官営八幡製鐵所関連の施設がありまして、その施設の撮影をメインに今年の1月中間市へと訪れると、なんと江戸時代初期に建設が開始され、江戸時代中期に完成したという運河とその水門を発見しましたので撮影させて頂きました!📸✨
この水門は中間唐戸と言って、唐戸には水門という意味があるそうです。
時は1621年(元和7年)、あの関ヶ原の戦いにて東軍一の功労者と称えられ、福岡藩の初代藩主となった黒田長政が治水と水上運搬、灌漑用水を確保することを目的に、新しい運河の開発を命じました。
この新しい運河の建設は、当時水上交通が盛んだった遠賀川から中間、水巻、折尾を介して洞海湾へと繋ぐことを目的とした、福岡藩きっての大事業でございました。
土地の選定が終わるとついに運河の掘削工事が開始され、順調に工事は進んだ……かと思いきや、その二年後、なんと開発を命じた黒田長政本人が死去したことにより、運河の開発は突如中断されることとなってしまったのです。
その後も開発が再開されることは無く、そのまま約130年の時が流れてしまったのでございました……。
撮影地
撮影機材
Camera: OM-5【OM SYSTEM】
Lens: LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH. H-X09【Panasonic】
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