出雲神社が御祭します大国主といえばイナバノシロウサギとの物語が有名でございますが、こちらの銅像はそんな大国主とイナバノシロウサギが初めて出会った場面をモチーフにした銅像でありまして、島根県にあります、総本社の出雲大社にも同じ場面をかたどった像が鎮座しております。
そんな銅像の前にはお賽銭入れである金網上の小さな籠と紙パックの日本酒がお供えされておりまして、普段は家に帰って写真を整理する時に写真のタイトルを考えるのですが、今回に至っては撮影中、この風景を見て瞬時に今回の写真のタイトルである「出会いと酒」というワードが頭に思い浮かびました(笑)🤣
さて、それではそんな大国主とイナバノシロウサギのストーリーを知らない方向けに説明致しますと、昔々、出雲の国には大国主という心優しい神様がおりまして、大国主には大勢の兄弟がいました。
ある日因幡の国に八上比売(やかみひめ)という美しい姫様がいることを知った兄弟達は実際に会いに行ってみようと一念発起し、因幡の国へ向けて出発しますが、その際大国主は荷物持ちをさせられ、兄弟達から遅れを取っておりました📦
因幡の岬にいち早く到着した兄弟達はそこで、体の皮が剥がれて泣いているウサギを見つけたのでございますが、そんなウサギを見て兄弟達はあろう事か、そのウサギに「海水を浴びて風に当たると怪我がすぐ治る」という、とんでもない嘘をついたのでございます!😈
ウサギは兄弟達の言ったことを鵜呑みにし、海に飛び込み風に当たったのですが、案の定、塩で傷口がヒリヒリと余計痛みだし、更なる苦痛を味わうことになったのです🥺
ウサギが苦しんでいると、そこへ後からやって来た大国主がその惨状を見て「何故このような怪我をしてしまったのか!?」と尋ねると、ウサギはその経緯を話し始めました😭
そのウサギは元々隠岐の島に居たのですが、因幡の国に行ってみたいなぁと思い立ち、泳がずに渡れる方法を模索していると、そこにサメがやって来たので、ウサギは「おいサメ、お前の仲間と私の仲間、どっちが数が多いか勝負しようぜ!」とサメを煽ったのでございました😏
ウサギに煽られたサメは望むところだと仲間を総集結させ、その隊列は遥か彼方の因幡の国にまで達する隊列となったのですが、それこそがウサギの狙いでございまして、ウサギはサメ達の背中を飛び越えて因幡の国へと渡り始めたのでございます🪽
いきなりのウサギの行動に不意を突かれたサメ達は成されるがまま、ウサギの足場となってしまったのですが、そこでウサギは調子に乗ってしまい、因幡の国まであと少しというところでサメ達を騙していたことを口走ってしまったのです!😜
これにはブチギレのサメ達!😡
サメ達はウサギへの報復として、因幡の地へ飛び移ろうとしたウサギの皮を裂いてしまったのでございました……🦈
怪我に至った経緯、そして兄弟達に騙された経緯を知った大国主でしたが、目の前の余りにも痛そうにするウサギを見て良心が働き、大国主はウサギに正しい治療法を教えてあげることにしました💊
その治療法をウサギが試すと、みるみるうちに傷口が塞がり、毛も生えてきて、ウサギは元のフサフサの体に戻ったのでございました!🐇
元通りになったウサギは大国主にお礼を言い、去り際に「八上比売は意地悪な兄弟達ではなく、きっと心優しいあなたを選んでくれますよ」と意味深なセリフを残してその場を去り、自らが伝令の神様となって、この一部始終を八上比売に伝えたのでございました🏃💨
その後、先に八上比売の元に辿り着いていた兄弟達は、八上比売を巡って猛烈なアピール合戦をしておりましたが、ウサギから貰った前情報を知っていた八上比売は兄弟達には一切目もくれず、荷物を持って遅れてやって来た大国主のことを真っ先に選び、その後大国主と八上比売は結ばれることとなったのでございました。👰🤵
以上が大国主とイナバノシロウサギの物語でございました。
まあ要するに、悪い事をしたらバチが当たり、良い事をすると良い事が返ってくるよということを教訓付けるストーリーなのだと私は思いますね😌
今回は私なりに噛み砕いて要約しましたので、詳しく知りたい方は古事記を読むことをオススメします!👍✨
撮影地
撮影機材
Camera: OM-5【OM SYSTEM】
Lens: M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II【OM SYSTEM】
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