これまで当ブログでは、人食い鬼の伝説、龍の水神の伝説と、幾つかの八幡竈門神社にまつわる伝説をご紹介してきましたが、なんと今回はこの八幡竈門神社のある内竈、亀川地区だけでなく、朝廷までもが関係してくる伝説でございまして、それがこのなで亀こと、白亀の伝説なのでございます!🐢
亀川地区といえば別府八湯の一カ所でありまして、海に近い温泉地として地元住民からも、そして私のような温泉好きの観光客からも愛される温泉地でございますが、実はこの亀川という地名の由来こそ、白亀の伝説に起因しているのでございます😲‼️
それは今より1177年以上も昔になります、848年(承和15年)、当時は飢饉によって作物が思うように採れない年が続いておりまして、全国各地で飢餓となる者が続出しておりました。
そんな中、西国の地にある寒川(現在の冷川)と呼ばれる河川にて、世にも珍しい白い亀が発見され、これを地元住民が捕まえました。
捕獲された白い亀は、時の天皇であられます仁明天皇に献上される運びとなりまして、白い亀は西国の地から都へと輸送され、無事に仁明天皇の手元へと届きました。
白い亀を見た仁明天皇は「これは天下の瑞祥吉兆である」と大変喜ばれまして、白い亀を川へ返した後、「あの亀は吉祥の亀であったので、嘉祥へと改元せよ」との勅令を出し、実際に元号が嘉祥へと変わったとの記述が、平安時代に成立した歴史書であります、続日本後紀(しょくにほんこうき)にあるようです。
改元して以降は飢饉も飢餓も収まり、国が安定したことから、白い亀は亀の形をした神様の使い、御神亀として祀られるようになりまして、その御神亀が見つかった西国の地域の名前はその後、「亀川」と呼ばれるようになりました。
以上が白亀の伝説の全容になりますが、ちなみにこの八幡竈門神社にあるなで亀は、毎年最も縁起の良いとされる方角、恵方を向いておりまして、実際に御祈願される際は、撫でながら拝みますと、その願いを叶えてくださるのだそうです☺️
撮影地
撮影機材
Camera: OM-5【OM SYSTEM】
Lens: LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH. H-X09【Panasonic】



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